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「世界の片隅に」観てきた

見てきましたよ「世界の片隅に」を。

ものすごくいい映画でした!

物語の舞台は太平洋戦争中の広島の呉(くれ)。
軍港として栄えていたその街に、広島出身の主人公のすずがお嫁にやってきます。
そんでもって嫁いだ北條家は両親、夫の周作は優しい人です。もちろん意地悪な義姉さんもいます(笑)

新たな場所と家族とすずさんの日々を描いた戦時中ハートフルムービー。
いやほんとにハーフルムービーなんですよ
戦時中だからといってみんな毎日くらい顔していたわけじゃない、
普通に暮らそうとしていたんだってのが描かれています。

私には90になる祖母がいます。
祖母の地元は長崎なんですが離島だったので直接の被害はなかったんですよね。
そのせいなのかはわかりませんが、当時の話は悲観的に話すようなことはなかったですね。

それでこの映画の偉いなと思ったのは「未来人が主人公になっていないこと」です。
どういうことかというと「戦争はいけない」とまるで現在の価値観でセリフが構成されていない点です。
当時は、実際に「戦争はいけない」と思ってはいたけど、口には出すのが難しい状況だったハズです。
この作品にはそれがない。あったとしても1人のときか限られた人のときだけです。

もう1つ偉いと思ったのは舞台となった広島、呉の街のリアリティー。
TVでこの映画の特集をやっていて知ったのですが
当時の風景の資料を集められるだけ集めて詳細に復元し
さらに当時暮らしていた人たちの「ここの場所はこういう人たちが暮らしていたよ」とか
「あんな人たちがよく歩いていたよ」という証言も加えて、
より実在感のある街を作り上げていったらしいのです。
それを観たあとに映画を観に行ったせいか、より説得力が増した状態で
「これが当時の風景なんだ」なんて関していました。

開戦後はその風景を壊すする爆撃機。爆弾。
それが丁寧に描かれていたので、違和感がものすごくありました。
変な気分になったというか…。

別の作品になるんですけど、
機動警察パトレイバー 2 the movie」の東京の街中を戦車たちが走るシーン
機動戦士ガンダムF91」の冒頭のクロスボーンが主人公たちのコロニーに急襲するシーン
などの平和な現実にいきなりドーンと現れる災害というか暴力みたいなもの違和感を覚えました。

開戦前はあった食べ物がどんどん少なっていく描写とかも、
可哀想だななんてちょっと他人事のように思って。

ただ現代でも東日本大震災熊本地震のような大きな災害が起きて
中国や北朝鮮などの問題も頭をよぎると他人事じゃないな
これは過去に起きたことだけじゃなくて近い未来起きることなのかも
なんてとってつけたようなことも少し思ったりもして。

決して説教くさい映画ではないんです。
ほんとうに笑えるし、ほんわかする映画です。
そしてガツンとくる映画でした。